中3の夏休みのある日、
家に帰ってきた長男が、
「さっき、そこで○○に会ったけど、
塾(近所のチェーン塾)の夏期講習で
毎日1日8時間くらい電話帳をやらされて
くたくたなんだって」
と言います。
「電話帳って何?」
「知らないけど、なんか問題集でしょ」
「ふーん」
ということで、
早速ググる(笑)と
電話帳って
あの分厚い教科別の過去問題集のことだとわかりました。
電話帳って言うなんて知らなかったのは私だけ?
高校入試 過去問にいつから取り組むか
長男の受験時、結局のところ
過去問については
受験するところのものしか買いませんでした。
公立が、県の過去問5年分と
併願の超難関私立高校のものを5年分、
その後私立入試直前に、
滑り止めの学校の分を3年分揃えただけです。
(これは本当に受験の2、3日前にやっただけ)
もちろん、
受験を突破するには
敵を知ることは最も重要なことの一つです。
当然、早い段階で過去問を見ておく必要があります。
長男が中2の夏休み頃に
本屋で販売されているのを見かけて
県と、併願で受験したいと思っていた私立校の過去問を
とりあえず買いました。
といっても、
子ども本人が解くためではありません。
私がじっくり見て
傾向と対策を考えるためです。
なかなか一度に見る時間もなかったので、
少しずつじっくり時間をかけて見ていき、
大体の傾向をつかむようにしていました。
それからは、
テスト前などに、
範囲に合わせて、この問題ならやれるでしょうというものを
ピックアップして、渡したりしました。
本人が解いて、できると
「これ、○年の入試問題だよ。もう解けるもんでしょ。」
なんて言って
自信(というほどのものではないかもしれませんが)
をつけるのにちょっと役立ちました(笑)。
塾に通っている人なら
過去問のノウハウは塾にたっぷり蓄積されているでしょうから
塾任せで大丈夫だと思いますが
塾なしは、その点、工夫が必要です。
最近ではネットでも過去問が見られるところが多いので
是非活用して欲しいと思います。
過去問に本格的に取り組むのは秋以降で十分
とはいっても
本格的に過去問を使って勉強するのは
秋以降で十分だと考えます。
というのは、
夏休みの時点ではまだまだ未習分野が多いからです。
先ほど書いたように、早い段階から
できる分野の過去問だけを解いていくという使い方もあります。
しかし、そのためだけなら、こんな分厚いものではなくても
他の例えば
高校入試 最高水準問題集 などの
私立や難関公立の過去問からピックアップされた問題集でも
十分だと思います。
それに過去問演習の重要なことの一つは
時間配分です。
つまり、その試験で出された問題すべて、
異なる分野から出される問題の組み合わせを
限られた時間内で最大限の結果を出すように解く、
そういった練習をする必要があるのです。
出題者もその点を考えて問題を色々組み合わせているでしょうし、
それが過去問の演習の最大の目的の一つではないでしょうか。
ですので
最初に出てきた○○くんのように
この時期に一日中過去問をやるよりも(やらされるよりも)
単元ごとに基礎固めをした方がずっと実力がつくと思います。
ましてや超難関私立高校の過去問なんて
夏休みに解いても、よほどの猛者じゃない限り
自信を失うだけだと思います。
ただ、さすがに学校の進度に合わせていると
未習分野がなくなるのは年が明けてからになってしまうので
トップ校を目指すのであれば
冬休みには過去問の演習を時間を測ってできるようには
したいところです。
そのうえで、余裕があって
どんどん問題を解きたいときに
電話帳がとても役に立つと思います。
高校受験情報が色々あります。