前回まで公立高校受験に必須の内申について書いてきました。
そこに書いたように内申点は
学校の先生というひとりの人間が
生徒に対してつける評価であるため、
同じような成績でも差がつきやすいものです。
実際の実力を上げていく以外にも
内申を上げる様々な方法が考えられるますし、
その方法は学校の傾向によっても異なってくると思います。
前回の記事で、実技教科について
3年間同じ先生に見てもらったことで
1年生からの努力と成長が評価され
内申点が上がったという例を挙げました。
この例にしても
実際、その先生が3年から長男の担当になっていたとしたら、
果たして5がとれていたか?
多分無理だったのではないかと思うんです。
いくらコツコツ本人なりに一生懸命制作していても
作品が目立つような高い完成度でなければ、
たったの1年では、
そこまで評価は上がっていかなかったのでは
ないかと思われます。
(あくまでその先生ならそうだっただろうという話です。)
つける担当者によっても異なり、
また接する時間によっても異なってくるであろうこの内申点。
なぜ、ここまで重視されるのか
やはり疑問に思わざるを得ないというのが本音です。
公立高校入試での内申重視は推薦だけにしてはどうか?
学校によっても優秀な中学校では
同じような学力でも当然内申点は取りにくくなります。
そのような不公平な指標をなぜ、
一般入試でそこまで重視する必要があるのでしょう。
今では
大学入試と同じように
公立高校でもかなり推薦入試の枠が広がっています。
ある程度の内申点がとれていて、
委員会や部活動などの
特別活動の記録が優れていることが条件の場合が多いようですが、
先生からみて真面目に学校生活に取り組んでいた子を
救済?したいというのが内申点の目的の一部分でもあるならば
それは推薦入試だけにしたらどうか?と思うんです。
一般入試は、
本当の学力勝負じゃだめなんでしょうか。
内申点はあくまで同点時の参考にするなど
その方がよっぽど公平な試験だと感じます。
子どもには伸び伸びと学校生活を送らせたい
内申点という圧力のために
窮屈な中学校生活を送っている子は
少なくないと思います。
ただ、現在の入試制度のもとでは
高い内申点がバックにあると
試験当日安心して受けられるのは事実ですし、
まだ15歳の子にそこまでの一発勝負をさせたくないという
配慮があってのことなのかも知れませんが、
実際のところ、どうなのでしょうね。
内申点については
以前、こちらにも書いていますが…
実際、高校でも、
中学のレベルが低かったり、
授業態度の良さなどから
実力より相対的に内申が高めだと
特に、進学校では苦労する場合も多いと聞きます。
そういったことに一切とらわれずに
学校生活を送れるという点で
私立中学という選択肢も
考えるべきだったのだと、今は思います。
実際、内申点制度に反発して
始めから私立単願でぐんぐん学力を伸ばし、
県外の全国的に有名な私立高校に進むという子の話も
耳にします。
今の内申点制度では
天才は生まれにくいでしょうし、
ある意味日本らしいのかとも思うのですが。
そういうことを希望するなら私立へどうぞ
ということなのでしょうか。
皆さんの受験情報が色々あります