「たっぷり寝た方が、記憶が定着する」
と、自分の経験からずっとそう思ってきました。
勉強だけじゃなくて
スイミングやピアノなど
技術を習得するものでも、
寝ている間にできるようになったことが何度かあったのです。
なので
自分の子にも
早く寝るように
ということだけ(?)は、うるさく言ってきたのですが・・・。
以前にもこんなことを書いていました。
それについて、ハッキリと説明されている
本をやっと見つけました!
「眠ることも勉強のうち」は本当だった
先日、読んだ本
受験脳の作り方―脳科学で考える効率的学習法 (新潮文庫)
かなり、受験界では有名な本らしいのですが、
私が実体験でぼんやりと感じていたことが
脳科学の観点からきちんと説明されていたのです。
夢の中で情報を整理している
池谷氏によれば、
記憶をつかさどる海馬は、
夢を見ているときにさかんに活動しているそうです。
夢は、脳にある情報や記憶の断片が組み合わされて作られています。
脳は、睡眠中に、情報を様々な形で組み合わせ、
整合性をテストし、過去の記憶を整理しているのです。
つまり、必要なものとそうでないものを寝ながら吟味しているのだそうです。
従って、寝ないということは
海馬に情報の整理選択する余地を与えないことであり、
例えるならば、倉庫の中に、整理しないで、
めちゃくちゃにものを詰め込んでいるような状態と同じとのこと。
だから、一夜漬けの記憶はすぐに忘れてしまうんですね。
寝ている間に知識を引き出しに整理しているとずっと感じていましたが
そのまんまの言葉で書いてありました。
睡眠と記憶の実験
語学の勉強後にテストを行い、どれだけ点数が上がるかを調べた実験では
勉強をした直後より、
勉強をした後で睡眠をとった後の方が、ずっと点数が上昇したそうです。
寝ている間に何かインプットしたわけではないので、
知識の総量は変わっていないのですが、
睡眠によって知識の質が変わるのです。
より使える知識に進化するのですね。
さらに、問題を見てから眠ると
良いひらめきが得られることが多いとありました。
そうです、
私も数学のちょっとした難問など、
寝ている間により良い解法がひらめくことが良くあります。
さらに、ピアノが寝ている間に弾けるようになることについても
ちゃんと述べられていました。
これは、記憶を脳が熟成させる
レミニセンス現象といって、ちゃんと名前までついていました!
まとめのようなもの
子どもの頃から体験を通じて何となく感じていたことが
そのまま本に書いてあったので、
とてもスッキリした気分です。
日頃の勉強については、やはり
丁寧に理解したことを、睡眠をはさんで、じっくり熟成させるのが一番ですね!
その繰り返しが、しっかりと実力をつけるのだと確信しています。
受験生の人は、まだ受験まで5か月ほどあります。
しっかりと睡眠をとって知識を定着させてください!
最後に、
もし、大事なテストや受験前に緊張で眠れないようなことがあっても
心配無用だそうです!
実際に眠らなくても、
目を閉じてじっとしているだけで、脳のインプットが遮断されるので
海馬はきちんと情報を整理してくれるそうですよ(^^)
これからも、自信を持って「早く寝なさいよ」と言い続けます(^-^)
本の中では、睡眠については、ほんの一部分で、
他にも、効率的に勉強を進めるために
役立つ話が色々載っていましたので、
まだの方は是非一読してみてください。
色々な受験生の体験談もあって、楽しく読みやすい本です。
図書館にもきっとあると思います!
みなさんの高校受験情報が色々あります。