中学校の三者面談で、2学期期末テストの結果を提示された際に、
普段は生徒側には公表されていない科目別の順位も
見ることができたことを前回書きました。
この科目ごとの順位や偏差値と、総合順位や偏差値の関係について
色々と興味深く感じたことがあります。
5教科総合偏差値と科目別偏差値の相関について考える
中学校では、定期テストごとに、テスト成績結果表として
各科目の点数と、5教科総合の順位が記入されたものが配布されていました。
科目ごとの順位については、
先生の内部資料だったようで、生徒側には提示されていません。
ただ、大まかな点数で区切った分布図が示され、
だいたいの順位がわかるようにはなっていました。
経験として感じるのは、
総合得点で、仮に1位をとるためには、
すべての教科を1位にする必要は全くないということです。
中学校だと具体的なデータがあまりないので、
中3の時に5回ほど受験した、公立高校受験者向けの模試(県内ほとんどすべての進学希望者が受験)の
データで見てみます。
5教科総合で同じ偏差値でも中身は全然違う例
たまたま、この模試で、5教科合計の偏差値が73ちょっとという
端数まで同じ結果が2回出ています。
で、興味深いのが、これらの内容なんですが
それぞれ全然違うし、色々見えてくることがあります。
第○回の模試の内容
この総合偏差値が全く同じ模試について、
一つ目の模試(仮に第○回目とします)の方は、
英語と社会で満点をとっていて(公立向けの簡単な問題が多い模試です)
英語の偏差値が76、社会が73となっています。
そして理科が70、国語が68とまぁまぁ、
ただ、数学で何か凡ミスをして、偏差値が61と残念な結果です。
でも、まぁ他が良いので、
5教科合計で偏差値73を超えるのはまぁアリかな?とは思います。
第◎回の模試の内容
それに対して、もう一方の第◎回(仮)の方は、国語の読み取りが合わなかったのか
国語はまさかの60点代で偏差値は57なんですよ。
で、英語も65とあまり振るわなくて、
数学はまぁまぁの68、
3教科入試だったら、とてもトップ校は入れないレベルですよね。
でもこの回は理社が絶好調で
100点と96点を獲り、科目別の偏差値が79と78でした。
そうすると、5教科合計では一気に偏差値73を超えるんです。
この結果からわかること
この二つの結果から見えてくるのは
入試の合否は、合計点数で決まるので
当日の入試で、仮に一つや二つ、失敗したと思っても
諦める必要は全くない!!ということです。
第◎回の方なんて、
いきなり国語(1時限目ってことが多いと思います)で
大失敗して、その後、得意の数学や英語でもいまいちフォローできておらず、
感覚としては、当日はかなりヤバい!と思ってしまうと思います。
でも諦めず、理社で挽回できている。
ただ、この回の、理社については、満点をとって偏差値が70後半ということは
結構難しめというか差がでる問題だったことが伺えます。
基本的な問題が多い、公立高校入試では
ここまで極端な結果にはならないでしょうが、
私立入試なら、こういったことが往々にしてあることと思います!!
まとめ
高校入試では5教科総合得点で合否が決まることが多いと思います。
総合得点で上位に行くためには、
よく苦手科目を作らないということが言われます。
確かに、その通りで、どの科目もそつなくとれれば、
総合得点で上位を狙えますが、
もう一つの策として、
苦手があっても、それ以上の得意でフォローすることも十分可能だと思います。
もちろん、穴のないように学習することが基本ですが、
得意なものがあれば、それをどんどん伸ばせばよいと思うし、
もし入試本番当日、一つや二つの科目で全然だめだと思っても、
まだまだ挽回のチャンスが広がっているということを、知っておいて欲しいと思います!!
こちらにも高校受験情報が色々ありますよ。
コメント
入試では総合で取れればいいのですよね。
中学受験ですが、息子も15くらい教科で差がありましたし、中には30くらい違う子もいました。そこが私学の面白さかもしれません。だからこそ、各教科で飛び抜けた才能の子がいるのでしょうね。
ズボラ母さん、コメントありがとうございます!
30も違うなんて面白いですよね。公立の模試でさえ、科目別の偏差値がここまで違っても総合でかなり上にいけるということは割と意外でした。
子どもたちには、得意や好き、を生かしていって欲しいですよねー。