公立高校の合格発表の時のことです。
発表を見に行く
公立高校の合格発表は、当日朝、高校内に掲示されることになっていました。
公立はどこも同じ方法だったようで(ネットなどの発表はなし)
結果を自分で確認し、午後から中学校に登校するということになっていました。
(合格した場合と、不合格の場合で登校時間が分けられています。)
たいてい、同じ高校を受験した友達同士で発表を見に行くパターンが
多く、親御さんが発表を見たい場合はそれについて行ったり、別々に行ったりするようでしたが、
長男は、私立も公立も同じ中学から他にだれも受験する子が
いなかったので、出願も受験もいつも一人でした。
なので、発表は私と車で一緒に見に行こう!ということになりました。
その方が本人も楽だったようですが。
受験は終わったものの、今後の予定がイマイチハッキリとしない日々も
やっと終わりです。
例えば、制服だってどこのものを買えば良いのかいまだわからないような状態もやっと終わり、今日の結果次第で今後の予定が一斉に決まるのです。
早く行っても遅く行っても結果は変わらないし、
最初の方は混み合ってそうだから、ちょっとずらして見に行くのがちょうどいいかな、
とのんびり出かけて行きました。
ちょっと離れたパーキングに車を止めて、
高校まで歩き、
途中、何組かの親子連れとすれ違いました。
初対面(というかすれ違っただけ)にも関わらず、妙な親近感が沸いてしまいましたが、
たまたま?どの親子もニコニコ顔だったので、
「きっと合格だったんだね~(^^)」なんて話しつつちょっとドキドキしてきたのです・・・。
ただ、どっちの結果だとしても
発表の掲示板の前で大声出したりするのは止めよう、
色んな気持ちの人がいると思うから、
とだけは話していました。
学校に着くと、時間をずらしたつもりだったのですが、校門で記念撮影をしている親子連れや、もう塾のパンフレットを配っている人たちなどで
校門前はまだにぎわっていました。
案内の矢印通りに進むとすぐに掲示板があり、
受験番号がズラッと並んでいるようでしたが、かなり小さい字で、近くに行かないと
見えない感じです。
でも視力の良い長男、私が全然見えない位置から掲示板を見て
「あった、あった。」と教えてくれました。
せっかくだから確認しようと私も近づいて
受験番号を確認しました。
この時はやっぱりホッとして、
「本当に良かったね。おめでとう。」
心からの言葉が出てきました。
色々な気持ちが沸いてきましたが
後からゆっくり話すことにしました。
私立高校への気持ち
帰り道、本人はウキウキで、やっぱりこうなる運命だったんだ~なんて
すっかり浮かれています。
「これで、○○(私立)の方に行くことはなくなったね。
ま、ちょっと惜しいけど、公立でまた3年間頑張って次を目指すんだね。」
進路が決まって色々とスッキリした気持ちになりました。
その帰り道、併願した私立高校の近くを通りました。
(色々とありがとうございました。こちらに向けて一生懸命勉強したおかげで
ここまで来られました。)と、私は頭を下げたくなりました。
今でも、たまにそこを通ると同じ感情が沸いてきて、
ペコっとお辞儀をして通っています・・・。
中学校に登校してみると
その後、帰って慌ててお昼ご飯を食べ、中学校に登校しなければなりませんでした。
もう中学校では私立高校や公立の推薦で進路が決まっている子が3分の2程いたので
今日登校する子はそんなに多くありません。
そこで色々と必要書類ももらってくるようでした。
昔(私が高校受験生だったころ)は、学校で進路指導を受けて、ほぼ安全圏の高校を
多くが受験したように思うのですが、
今は全然違って、学校はほとんど個別には進路指導をしません。
前にも書いたように、受験校を決める際にも親のサインを求められるくらいです。
昔は公立なんて、よっぽど体調を崩したとか緊張した、またはダメ元でチャレンジ校を受けたなどという場合を除いて
あまり不合格者はいなかったように思うのですが、
今は違うようです。
あくまで、自分たちで決めて受験したところがダメだったとしても
自己責任でしょう、と学校から言われている気がします。
それは当然といえば当然かもしれませんが、中学校でも
公立の不合格者は結構の数出ていて、本人にとっては予想外ということも多いようです。
長男も合格者が集まる楽しいはずの登校でも、来る予定の友達が来ていなくて複雑な思いになったようです。
特に通っていた中学のように勉強についてはのんびりとしていて、内申が取りやすいところは
内申を基準に公立高校の受験校を決めると番狂わせも多いようです。
単純に昔の進路指導の方が良かったとは言えないとは思いますが、
なんとなくもやっとした気持ちが残っています。
こちらにも皆さんの高校受験体験談がたくさんあります!